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カテゴリ:俳句の会「交譲葉」( 71 )


2018年 06月 26日

俳句の会「交譲葉」30年6月句会報告


  1. 開催日時  30.6.23(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・森川・菅原・安居の8名

          (投句は9名)

  4. 兼 題   兼題「素麺」

  5. 選 句  7点句(1)、5点句(1)、3点句(3)、2点句(5)、1点句(5)を選句し

      た。                                                                                                                                                                                

    (7点句)

    何するもあなたがいたから五月闇・・・・・・・・小西 小牧

    (選評)
     人生の喜怒哀楽、悲喜交々を共に過ごしてきた連れ合いが亡くなったのか、歳月を重ねてお互いの感情の行き違いが多々生じてきた此の頃か、吾が心は暗雲立ち込める五月闇の如くに暗くて切ない。という哀しきセンテイマンが素直に上手く表現されている。(作句者によると、同性の永く仲良く付き合って来た親友が亡くなり、その喪失感を詠んだとの事であった。)悠閑亭徹心) 
     
                     

    (5点句)

       

    妹を背負いて帰る夏野かな・・・・・・・・・・・漆野 達磨 
     

(選評)

歩き疲れてしゃがみこんでしまった妹を、仕方なく背負う兄または姉。作者には妹はいなかったそうですが、昔はよく見られた光景でした。私はこの句を読んでまず先日亡くなられた高畑勲監督の映画蛍の墓を連想しました。戦争孤児となった兄妹の美しく悲しい物語です。おそらくこんなシーンもあったかと思います。      
 ところで最近では子供を背負わずに体の前で固定したり、ベビーカーで運ぶ親を多く見かけます。
 前では息苦しく、ベビーカーでは離れすぎ、おんぶが幼少時における親子の程よいスキンシップだと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。 (鷹   嘴) 
                                              

(3点句)

 畦道の風に吹かるる遊行柳(ゆぎょうりゅう)・・・・・・ ・ 鴇  香子 

 冷素麺緑に染まり山走る・・・・・・・・・・・・・・・・・武   美

 青竹を逃げる素麺手でつかみ・・・・・・・・・・・・・・・菅原 互酬

  

(2点句)

 梅雨寒やひとり居の長電話・・・・・・・・・・・・・・・・小西 小牧   

冷素麺妻女も孫もつるつるり・・・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨

 素麺の刻みし薬味風渡る・・・・・・・・・・・・・・・・・鴇  香子

 虹色に空まで染める四葩坂(よひらざか)・・・・・・・・・ 菅原 互酬

    煎餅焼く胸の谷間に光る汗・・・・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴

             

(1点句)

落ち杏子小鳥のつがい招き寄せ・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

 大川に蜘蛛の巣張りて夕日映え・・・・・・・・・・・・・・青木 艸寛

 ぱちんこで打ち落としけり干素麺・・・・・・・・・・・・・夢   心

 デイの側(わき)そうめん流す竹の樋・・・・・・・・・・・鷹   嘴  

    郭公や日曜版読む駅ホーム・・・・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴



(投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

緑陰にどっと歓声素麺流る・・・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

衣更えこの時こそと断捨離す・・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心 

    素麺に一品ひとしな)加え二人の昼餉・・・・・・・・・・小西 小牧

ひげ剃りの音に目覚めし金魚かな・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨                 

紫陽花やひときわ光る夕暮れ時・・・・・・・・・・・・・・鴇  香子              

万葉の味覚豊かに三輪そーめん・・・・・・・・・・・・・・青木 艸寛

梅雨空を見上げる心今日は晴れ・・・・・・・・・・・・・・青木 艸寛

見学会予約のその日梅雨入りす・・・・・・・・・・・・・・武   美

ジョギングに紫紺の光り茄子かな・・・・・・・・・・・・・武   美          

流し麺箸を逃れて笊に落ち・・・・・・・・・・・・・・・・夢   心

紫陽花や七色変化揃い咲き・・・・・・・・・・・・・・・・夢   心

黒南風(くろはえ)緑蘿(りょくら)の垣根輝けり・・・・・菅原 互酬 
  

  1. 句会後記(悠閑亭徹心)

                                          

     今句会は「ゆずりは」句会開始以来7年目に入った最初の句会になる。今句会も、世話人である漆野氏が選句結果を発表、高得点句から作者の意図が述べられ、一句毎に活発な意見交換を行った。知らなかった事を知り、曖昧だった知識が明確になり、同人各位の感性と知見と経験が机上に浮かぶ。所定の2時間が疾く過ぎていった。

     初心者である会員が満六年間毎月一回、三句を投句し続け、句会を開催してきたのはどういうモーテイベ―ションが働いているのか考えた事がある。夫々異なるであろうが,拙は作句し個人的にノートに書き留めておくだけでは自己満足と自己嫌悪の狭間に落ち込み、永続きできなかったと思う。やはり、拙い句でも同行の士に晒し、毀誉褒貶の批評を受ける事が続けられる大きな要因であったと考える。
     これからもできうる限り、設定した兼題を詠む事にチャレンジする積りです。                   

                                              (以上)
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by tnagareyama | 2018-06-26 15:41 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2018年 05月 31日

俳句の会「交譲葉」30年5月句会報告


開催日時  30.5.26(土)10:00~12:00

  1. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  2. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・小川・森川・菅原の8名(投句は9名)

  3. 兼 題   兼題「玉葱」

  4. 選 句  5点句(2)、4点句(2)、3点句(2)、2点句(3)、1点句(6)を選句した。                                                                                                                                                                                

    (5点句)

    芍薬に一気に華やぐ客間哉・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    (選評)

     牡丹と芍薬は共に華麗で大輪の花をつける。並び称されることが多い。ただ牡丹の名園はあるが、芍薬はあまり聞かない。その芍薬を季語にした点に作者の思いが、こめられているように受けとめた。牡丹に負けない華やかさが客人を迎える。芍薬に引き付けられた一句である。 小西 小牧)

    木登りの子ら奔放に風薫る・・・・・・・・・・・鷹   嘴

    (選評)

    このところ木に登っている子供を見かけることはあまり無くなったが、現実には今でも木登りをする子供たちがいるようで嬉しくなった。子供の頃、田舎暮らしであった自分もよく木に登って遊んでいた。よく熟れたさくらんぼを食べて手や口を紫に染めたこともあった。高い所でいい気分になってターザンよろしく叫んでみたりもした。

    奔放にという言葉に子供たちの高揚した気分があらわされていて、薫風に乗って子供らの声が聞こえてくるようである。(夢  心)

    (4点句)

    新茶飲む知覧という名を噛みしめり・・・・・・・ 小西 小牧

      (選評)

    頂いた新茶を喫することにした時、茶の産地が知覧であることに気づいた。そして想いは、70数年前知覧から特攻に飛び立って行った飛行兵に至った。

    片道特攻で帰らぬ多くの若人の運命が切々と胸を打ち、お茶哀悼の念でしみじみと飲んだのであろうか。

     特攻、逝く等直接的な語句を使わず、知覧という固有名詞と茶をしみじみと喫したという語句で哀悼の念が表現されている。(悠閑亭徹心)

    香がうねる淡路玉ねぎうず潮に・・・・・・・・・・青木 艸寛

           (選評)           

玉ねぎとうず潮の取り合わせが新鮮で驚き、さらに両者が幾重にも関係していることに感心しました。『淡路たまねぎ』と特定し『うず潮』との位置が明確です。輪切りの玉葱と渦潮の形状の近似。

一大生産地である淡路島の玉葱畑から立ち上がる香りが風で運ばれる様子を『うねる』と表現し、渦潮の荒々しさと重ねています。(武  美)                     

    

(3点句)

七彩(いろ)に玉葱煌り(きらり)聖ワシーリイ・・悠閑亭徹心

まるかじり命滴る新玉葱・・・・・・・・・・・・・武   美

(2点句)

古希祝う蕎麦処への木下闇・・・・・・・・・・・・漆野 達磨                  

玉ねぎをじっくり炒めてルーづくり・・・・・・・・鴇  香子

ふり仰ぐ山に一群れ藤の花・・・・・・・・・・・・夢   心

(1点句)

新玉葱ボールいっぱいサラダとし・・・・・・・・小西 小牧

猫の額なれど負けじと草を引く・・・・・・・・・・小西 小牧  

新玉を捌いて作る五輪哉・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨 

サクサクときざむ玉葱母の音・・・・・・・・・・・菅原 互酬

新緑や森のアートも生き返り・・・・・・・・・・・菅原 互酬

五月晴れ思わず乗り込む観覧車・・・・・・・・・・菅原 互酬

(投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

初夏の街メランコリックに暮れなずみ・・・・・・・悠閑亭徹心 

裸でもまだ遊びたし菖蒲の湯・・・・・・・・・・・漆野 達磨 

垣の薔薇道行く人に微笑みり・・・・・・・・・・・鴇  香子

夕べにも鮮やかなりし瑠璃茉莉・・・・・・・・・・鴇  香子               

須賀川の牡丹はじけて道白し・・・・・・・・・・・青木 艸寛

牡丹花曼荼羅見上げる當麻寺・・・・・・・・・・・青木 艸寛

勤め先決まりし君や若楓・・・・・・・・・・・・・武   美

平成の空に六色鯉のぼり・・・・・・・・・・・・・武   美          

玉葱の穫り入れ時や倒れ伏し・・・・・・・・・・・夢   心

玉葱をスライスするや目に涙・・・・・・・・・・・夢   心

黄金皮(こがねがわ)ぬめりと甘し玉葱茶・・・・・鷹   嘴 

水彩で雪渓描く梓川・・・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴

  1. 句会後記(鴇 香子)

                                          

     火、木、土と透析を受けている私は日月との1泊で夫と那須高原へ行ってきました。緑の濃淡の美しさに包まれて田圃の畦道を散策したり、誰もいない古いお寺に手を合わせたりとのんびりと緑を楽しみました。その帰る高速道路の途中で小西さんからの電話で、一緒に体操をしてきた友達が亡くなったことを聴きました。 

     そして今日告別式で、小学2.3年のお孫さんがずっと泣き続けているのに涙を誘われました。わたしより2歳若いのです。

     この2,3年入退院を繰り返した私も今年は少し落ち着いて、ヘモグロビンが712.4まであがりました。まだ体力的には無理をしなければならないことがたくさんありますが、残された時間を大切に使って行きたいと思います。

     俳句もその一つです。いつも泥縄で成績は良くありませんが生活の記録として作っていきたいと思います。     

                          (以上)            


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by tnagareyama | 2018-05-31 09:04 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2018年 03月 04日

俳句の会「交譲葉」30年2月句会報告


  1. 開催日時 30.2.24(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・小西・漆野・青木・森川・菅原・安居の7名

          (投句は9名)

  4. 兼 題   兼題「白菜」

  5. 選 句   5点句(2)、4点句(1)、2点句(8)、1点句(6) を選句した。                                                                                                                                                                                

    (5点句)

    白菜の二分の一に観る仏・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    (選評)

    白菜という日常的且つ平凡な野菜を詠むのは難しい。選者はこの句の着想点、切り口のオリジナリテイを評価した。白菜を縦に切ると、外側の固い葉から内の柔らかい葉迄みっしりと多層になっている。作者はこの葉の重なりを仏が座す蓮のうてなに見立て、「つと」に包まれた仏を想像したのだろうか。
     尤も仏が形態ある実体的であれば、二分の一にカットするとどうなるかの疑問が湧くが、概念であり、観念であるから良いのである。(悠閑亭徹心)

    ペダル踏み春を迎えに一走り・・・・・・・・・菅原 互酬

    (選評)

      この冬はとにかく寒いですね。大雪も降りインフルエンザも大流行しました。暦を見れば立春、雨水を過ぎたとはいえ、まだ二月。早くこの寒さから抜け出したいというのがこの句です。

      そして炬燵の中で背を丸くしているのではなく、積極的に自転車を南に向かって漕ぎ出している元気さが良いと思います。(鷹  嘴)

    (4点句)

        寒昴指に息して祈りたり・・・・・・・・・・・青木 艸寛

      

    (選評)

      俳句に詠んでみたい言葉が幾つかありますが「昴」もその一つです。何かの歌に「星に祈りを」と言う一節がありましたが、見上げる星に思いを伝える姿は自分とも重なります。凍てつく寒さの中、手に息を吹きかけながら作者は何を祈っているのでしょうか。

    「けり」と「たり」で意見が分かれ、それぞれ文法上の使い方があるようですが、個人的には作者の「たり」の方が余情が残るようで良いと思います。(小西 小牧)  

                         

    (2点句)

    自己主張薄き白菜愛されて・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    大雪となるべし首都は早仕舞い・・・・・・・・・小西 小牧

    縁側に白菜干してうたた寝す・・・・・・・・・・鴇  香子

    車イス老婦の膝掛けピンク色・・・・・・・・・・武   美

    羽ばたきの風の軽さや春隣・・・・・・・・・・・武   美          

    白菜や鉢巻をして立ちにけり・・・・・・・・・・夢   心

    刈り込んだ庭木の上の雪帽子・・・・・・・・・・夢   心

    冴えわたる地球(テラ)の影見ゆ地球住みて・・・鷹   嘴

    (1点句)

    故宮館翡翠に美神白菜に・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    残雪を蹴りつの登校楽しげに・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    春寒やカテーテル頼りの昨日今日・・・・・・・・漆野 達磨

    山茶花の垣根賑わう空き家なり・・・・・・・・・鴇  香子 

    出開帳千手観音春を呼ぶ・・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    巡回のバス遅れ来る春浅し・・・・・・・・・・・鷹   嘴

    (投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   や女将と並び白菜鍋・・・・・・・・・・・・小西 小牧

    豆まきの声消え久し界隈に・・・・・・・・・・・小西 小牧  

    白菜や上席に座して光りをり・・・・・・・・・・漆野 達磨

    節分や福は内は何時のこと・・・・・・・・・・・漆野 達磨                   

    冬枯れの庭の実探すカケスかな・・・・・・・・・鴇  香子                

    北大地店に山なる大白菜・・・・・・・・・・・・青木 艸寛

    雪解けに吾も溶かしたや頑固癖・・・・・・・・・青木 艸寛

    大株の白菜前に思案顔・・・・・・・・・・・・・武   美

    霜柱砕けて融けてぬかるみぬ・・・・・・・・・・夢   心

    白菜の隙に忍ぶや塞ぎの虫・・・・・・・・・・・鷹   嘴
          

  6. 句会後記(漆野 達磨)

                                        部屋の外は連日の寒さで、いい加減にして欲しいが、月1回の句会は推敲を重ねた(ひとも居る)会員の熱気で、エアコンの温度を下げる程だった。   

     作句にかける時間は会員それぞれで、推敲を重ねた作句が高得点かというとそうでもないようだ。締切前日の一夜漬けの投句でも会員の心を掴めば入賞するところが我らが句会「交譲葉」の特徴だ。

     努力すれば必ず報われる・・・この言葉はインタビューを受けるアスリートが必ず口にする言葉だが、4年間の努力の継続、半端ではないですね。

     俳句でも努力すれば報われるか・・・。

                               (以上)            


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by tnagareyama | 2018-03-04 11:03 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2018年 01月 31日

俳句の会「交譲葉」30年1月句会報告

 

  1. 開催日時  30.1.27(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・森川・安居の7名

          (投句は9名)

  4. 兼 題   兼題「正月」

  5. 選 句  9点句(1)、5点句(1)、3点句(1)、2点句(3)、1点句(9)を選句した。                                                                                                                                                                                

    (9点句)

    多国語の飛び交う街の初もうで・・・・・・・・・菅原 互酬

    (選評)

    一読してこれは東京浅草寺の初詣を詠んだ句だと思った。作者の言葉によると果たしてそうであった。句を読んだ時にその景色がすぐ浮かんで来るのがよいとして選句している。諸外国にも年の初めにあらたまってお参りをする習慣があるのだろうか。浅草寺は観光の名所として普段でも大勢の外国人が訪れている。

     昔、江東区ミレニアムホールで合唱の演奏会をやって、神谷バーで打ち上げをしたあげく、雷門前で皆で歌ったら、まわりに人垣が出来て、外国人の観光客に声をかけられたことがあったのを

    思い出した。(夢  心)

    (5点句)

    廃校の塀に寄り添い寒椿・・・・・・・・・・・・小西 小牧  

    (選評)

     何とも寒々しい句(出来ではなく内容)です。廃校が決まり誰も

    いなくなった校舎、校庭、それを囲むコンクリートの塀やフェンスといった情景が浮かびます。そして、その際に植えられた椿だけが寂しげに赤い花を咲かせているのです。

    句会の数日前に四十八年ぶりの低気温を記録するほど、この冬は寒く共感することは容易でした。

    なお、寒椿を上五にする語順ではどうかという感想もありました。(鷹   嘴)

    (3点句) 

      大雪の映像寒し炬燵入る・・・・・・・・・・・・鴇  香子                         





    (2点句

    夜静寂(しじま)畳に三片(みひら)寒椿・・・・悠閑亭徹心  

    新聞を運ぶ男児の初しごと・・・・・・・・・・・漆野 達磨

    正月や父の享年越えにけり・・・・・・・・・・・夢   心

    (1点句)

    正月も二日はてんでに予定あり・・・・・・・・・小西 小牧

    階段を走る孫らのお正月・・・・・・・・・・・・漆野 達磨

    お正月「何がめでたい」石を蹴り・・・・・・・・鴇  香子

    あと三月(みつき)定年迫る冬の朝・・・・・・・鴇  香子

    寄鍋や静ないくさ具探しに・・・・・・・・・・・ 青木 艸寛

    食べ話し尽きぬ団らん夢正月・・・・・・・・・・ 武   美

    御神籤の教え鮮やか初笑い・・・・・・・・・・・ 武   美

    年新たモルゲンロートの光浴び・・・・・・・・・菅原 互酬

    境内で挨拶交わすお正月・・・・・・・・・・・・鷹   嘴




    (投 句) 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

    元朝や淑気感じつ霊前に・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    留学す息子にはなむけ屠蘇交はす・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    家在りし広い更地に日脚伸ぶ・・・・・・・・・・・小西 小牧
    お年玉親へ照れをる息子かな・・・・・・・・・・・漆野 達磨                               

    吉事なり全員出席新年会・・・・・・・・・・・・・青木 艸寛

    大雪夜静寂のみが過ぎ行けり・・・・・・・・・・・青木 艸寛

    梯子乗り強き掛け声時を止め・・・・・・・・・・・武   美          

    年の暮夜回りをして打ち上げぬ・・・・・・・・・・夢   心

    冬晴れやボール蹴りあう子らの声・・・・・・・・・夢   心

    恵まれた愛運縁恩去年今年・・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    自転車の両手放して冬休・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴

    旅先の朋友(とも)より葉書冬夕焼(ふゆゆやけ)・・ 鷹   嘴

  6. 句会後記(青木 艸寛)

                                           

     最高得点9点の互酬さんの句は、時節をうまく表現した句です。浅草寺での体験が素直に句となったといえます。平成三十年初の句会でした。交譲葉(ゆずりは)句会が6年続いたというとが、われわれの自信です。

     本年も何が起きるかわからない年です。

     予期せぬ現象に負げず、全員健康に平成を卒業したいものです。

                                    (以上)            


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by tnagareyama | 2018-01-31 11:54 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2017年 12月 28日

俳句の会「交譲葉」29年12月句会報告

開催日時  29.12.23(土)10:00~12:00
  1. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  2. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・小川・森川・菅原・安居

      の9名

  3. 兼 題   兼題「柚子(ゆず)」

  4. 選 句   3点句(6)、2点句(7)、1点句(4)を選句した。

    (3点句)
    家族みな好みのありておでん鍋・・・・・・・・・・小西 小牧

    餅をつく杵重たしや足ぐらり・・・・・・・・・・・鴇  香子         





    底冷えの朝に輝く柚子の黄実・・・・・・・・・・・青木 艸寛

    冬木立枝先白き雲の花・・・・・・・・・・・・・・武   美

    一年を振り返りおる柚子湯かな・・・・・・・・・・夢   心

      





    薪燃えて薪雄弁に語る夜・・・・・・・・・・・・・鷹   嘴

    (2点句) 

    枯庭の残菊一叢(ひとむら)色香添え・・・・・・・悠閑亭徹心





    隙間風ひゅうと出入りの五十年・・・・・・・・・・漆野 達磨

    枯草をしかと踏みつけ老いにけり・・・・・・・・・青木 艸寛

    仏壇の柚子に爪立て朝新た・・・・・・・・・・・・武   美

    枯庭に灯り点すや烏瓜・・・・・・・・・・・・・・武   美 

    可惜夜(あたらよ)の兎にも角にもゆず湯かな・・・菅原 互酬

    リハビリの窓越しに見ゆ大き柚・・・・・・・・・・鷹   嘴                  

    (1点句

    僧院に柚子の香りて和の御膳・・・・・・・・・・・小西 小牧

    湯豆腐に嬉しや優しき箸使かい・・・・・・・・・・漆野 達磨

    冴え渡るスーパームーン仰ぎけり・・・・・・・・・夢   心





    赤レンガ冬残照に頬染めて・・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    (投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

    孫と入(い)る昼の柚子湯に陽映えり・・・・・・・悠閑亭徹心

    柚子茶喫(の)む妻と和みの昼下がり・・・・・・・悠閑亭徹心

    極月の隣家の解体予定外・・・・・・・・・・・・・小西 小牧 

    銭湯に流るる柚子や掬われて・・・・・・・・・・・漆野 達磨                     

    ゆらゆらと孫とつかる柚子湯かな・・・・・・・・・鴇  香子

    小春日に猫微睡みし窓辺かな・・・・・・・・・・・鴇  香子                 

    孫抱きて柚子湯に浸る古希の暮れ・・・・・・・・・青木 艸寛          

    小春日の陽を背に受けて庭仕事・・・・・・・・・・夢   心

    年の瀬に邂逅(かいこう)の出会い感無量・・・・・菅原 互酬 

    山の香や母子(ははこ)そろひの毛糸帽・・・・・・鷹   嘴

  5. 句会後記 (武 美)

                                           

    今年最後の句会はメンバー9人全員が参加で、投句された句全ての解説を聞くことができました。鑑賞があたっていた句や思いがけない景色が広がった句、初めて聞く言葉や一つの単語に込められた思い。さらに、詠み手の意図を理解してうえで、より相手に気持ちが伝わるにはどうしたらよいかも検討されて、とてもためになりました。句会に参加してこその楽しみを存分に味わいました。

    兼題『柚子』に対して『柚子湯』が6句そのうち『孫』を絡ませた句が3句もありました。この会のみなさんの穏やかな心持ちが現れています。また、日記代わりのストレートな句が披露されると笑いに包まれました。

    5月には千葉さんが旅立たれ辛く寂しい年でしたが、それでも幹事さんや問題意識の高いメンバーのおかげで毎回充実した会を過ごすことができました。

    俳句は時間場所を限らず脳トレになりますし、漫然とやり過ごしていた自然や日常に感嘆符を打つことができます。来年は新たな出会いがあるといいなと思っています。

    (以上)            

     


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by tnagareyama | 2017-12-28 08:57 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2017年 11月 27日

俳句の会「交譲葉」29年11月句会報告

開催日時  29.11.25(土)10:00~12:00
  1. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  2. 参加者   宮内・小西・朝倉・青木・森川・安居の6名

          (投句は9名)

  3. 兼 題   兼題「柿」

  4. 選 句   7点句(1)、5点句(1)、4点句(1)、3点句(1)、2点句(6)、1点句(5)を選句した。

    (7点句)

    小春日や介護ベッドに縫いぐるみ・・・・・・鷹   嘴(安居)

        

    (選評)

    介護ベッドの主である媼は診察かリハビリのため、部屋は無人。主の居ないベッドに小春日の温かい陽光が射している。そのベッドの上に猫のぬいぐるみが置かれている。見舞いに来た孫がおばーちゃんのために持って来たのだろうか、それとも連れ合いが妻の若い時からのぬいぐるみ好きを思い、置いて行ったのだろうか。

    優しい情感が漂ってくる句である。(悠閑亭徹心)


    (5点句)

    木枯らしの仮装の裾も翻し・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)  

    (選評)

     木枯らしは女性にとって着物の裾を捲し上げる厄介ものだが、木枯らし自身がステップを踏んでいるのだと詠んで、作者は許している。

     「仮装」としたのは好きな装いを選んでいくつかの出来事を回想しているのか。「翻し」でスピード感を表し、無駄のない構成となっている。

    「木枯らしや・・・」と切れ字を使うのも一考か。(漆野 達磨) 
      

    (4点句) 

    居合わせて柿もらいたる良き日かな・・・・・小西 小牧

     

    (選評)

    その場のやり取りやみんなの笑顔が目に浮かび、幸せのおすそわけをいただきました。名詞が『柿』だけだからでしょうか『柿』に意識がいき、秋の陽ざしをたっぷり蓄えた温もりのある色や角のない形、受け取った時の重量感などいろいろと想像し、秋を腕に抱えた感じがます。年を重ねるごとに日常のささやかな出来事の幸せ大切に思うようになりました。(武  美)  

                               

    (3点句

    てっぺんに天に捧げし柿一つ・・・・・・・・・・・・武   美

    (2点句)

    遠い日の柿剥く祖母と縁側に・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心

    瞋恚(ふしんに)を心に刻む暮れの秋・・・・・・・悠閑亭徹心

    端座せし富士悠々と大雲海・・・・・・・・・・・・・小西 小牧

    風の中独り言ちする木守柿・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨  

    水圧に飛び散る泥や蓮根堀り・・・・・・・・・・・・漆野 達磨

    柿も又熟しきれずに去りにけり・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    (1点句)

    柿少し捥(も)がずにおかむ鳥たちに・・・・・・・・悠閑亭徹心

    山茶花の零れる花弁地に光り・・・・・・・・・・・・漆野 達磨

    常緑の木々を飾るや蔦紅葉・・・・・・・・・・・・・武   美

    町内は金木犀の香に満てり・・・・・・・・・・・・・夢   心

    管物と厚物華美を競いおり・・・・・・・・・・・・・夢   心

    (投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   ユウカリが天を高「たこ」うしコアラ保護区・・・・・小西 小牧                      

    吊るし柿皮剥く母の指赤し・・・・・・・・・・・・・鴇  香子

    箱根路の山装いて鳥歌う・・・・・・・・・・・・・・鴇  香子             

    境内の柿を盗みて僧目・・・・・・青木 艸寛

    皺の手で祖母がさわす渋柿・・・・青木 艸寛

    橿原の社の落葉共に踏む・・・・・青木 艸寛

    新しき主知らずや秋の暮・・・・・・・・・・・・ ・武   美          

    色付きて実よりも赤き柿紅葉・・・・・・・・・・・・夢   心

    寒鰤や美味しさ抑えてはじかみの・・・・・・・・・・菅原 互酬

    黒川の露天に浸り阿蘇の秋・・・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    柿色に子ら装ひて跳びゆけり・・・・・・・・・・・ 鷹   嘴 

    晩婚や亡き父の影暮の秋・・・・・・・・・・・・  鷹   嘴

  5. 句会後記(夢  心)

                                      いつも句会の司会、進行役をしてくれている漆野氏と他に2名が欠席されて、本日の出席者は6名で、青木氏が司会、進行役をされての句会となった。

     句会ではいつも新しい言葉に出会って大いに勉強になるのだが、今回も「はじかみ」「さわす」「不瞋恚」などの耳慣れない言葉に出会った。作句をした人にしてみれば日常的に使い慣れていて、自然に句の中で使われることになるのだろうが、初めて出会う人もいる。辞書を引いて、言葉の意味が分かってようやく句の鑑賞にたどり着く。

     更に、句会で自作を語ってもらうと、言葉の表面的な意味だけではなく、作者の人生の歴史のようなものが見えてきて大変興味深い。生まれ育った環境の反映であったり、特別な思い入れのある言葉であったりする。

     俳句という短い作品の中にも作者の全人格が投影されているのである。

                                    (以上)            


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by tnagareyama | 2017-11-27 16:08 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2017年 11月 01日

俳句の会「交譲葉」29年10月句会報告

俳句の会「交譲葉」29年10月句会報告

  1. 開催日時  29.10.28(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・漆野・朝倉・青木・小川・森川・菅原・安居

      の8名(投句は9名)

  4. 兼 題   兼題「夜長」

  5. 選 句   8点句(1)、4点句(1)、3点句(2)、2点句(3) 

     1点句(12)を選句した。

    (8点句)

    破寺(やれでら)も化粧(けわい)しにけり薄紅葉・・悠閑亭徹心(宮内)

    (選評)

    以前スペインへ行った時、街路樹の真黄色の銀杏の黄葉の見事さに圧倒されました。そして京都の東福寺や天竜寺の燃えるような真っ赤な紅葉に目の覚める思いでした。でもあまり観光客も訪れないような山の中腹にある荒れ寺のようなひっそりとし佇まいのお寺には黄色も薄く赤も濃淡があり、様々な絹糸でひと針ひと針刺繍したような微妙な美しさに満たされていました。日本の紅葉は美しい。淡い色に彩られた静かなお寺の静けさに浸っているような美しい俳句だと感じました。(鴇 香子)

    (4点句)

    名月を過(よぎ)り飛び行く医療ヘリ・・・・悠閑亭徹心(宮内)

    (選評)

    『名月』に『医療ヘリ』という意外な取り合わせですが、『過り飛び行く』と繋げたことで月の輝く静かな夜空にヘリの動きが加わりました。
      名月を眺める心のゆとりやゆったりとした時間に対して、切羽 詰まった気持ちや一分一秒を争う緊急性。さらに、月を愛でる日本人の変わらぬ精神性に対して、牛車からヘリに進歩する技術。
      対象を同調ではなく対比で捉えた視点が新鮮で良いなと思いました。
    (武  美)

    (3点句)

    鯔飛んで小舟傾ぐやかしぐや隠岐の海・・・・小西 小牧

    蕎麦の花曇天散らす白さかな・・・・・・・・・・武   美(小川)                               

    (2点句

    キャンパスを埋め尽くしたり銀杏散る・・・・・・青木 艸寛

    常世(とこよ)なる向こう旅路の伊勢の秋・・・・菅原 互酬

    稲架(はぜ)掛けやスズメも見入る屏風かな・・・菅原 互酬

    (1点句)

    夜長し奥の細道また読まむ・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)

    ひとり居て来し方思ゆ夜長かな・・・・・・・・・小西 小牧

    長き夜や八海山と語り合ひ・・・・・・・・・・・漆野 達磨

    ひとり寝の部屋の広さや夜長し・・・・・鴇  香子(朝倉)  

    長き夜に耳傾ける深夜便・・・・・・・・青木 艸寛

    秋深し古都に残した多き夢・・・・・・・・・青木 艸寛

    丁寧な夫の珈琲夜長かな・・・・・・・・・・武   美(小川)

    長雨を恵みと庭の石蕗咲けり・・・・・・・・武   美(小川)          

    積む読の高さ減らさん夜長かな・・・・・・・夢   心(森川)

    静けさや団栗一つ落ちる音・・・・・・・・・夢   心(森川)

    永き夜や月の色人住むという・・・・・・・・菅原 互酬

    長き夜や爪弾く音色つれづれに・・・・・・・鷹   嘴(安居)

    (投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

    そぞろ寒スカイツリーも暖仕様・・・・・・・小西 小牧                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

    小波と戯む磯魚(いさな)の浜の秋・・・・・漆野 達磨 

    茹で栗を匙(さじ)で掘じるも習いなり・・・漆野 達磨                

    金木犀香り求めし散歩道・・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)

    ススキの穂風に揺られし君と行く・・・・・・鴇  香子(朝倉)                 

    道の上に白や紫零れ萩・・・・・・・・・・・夢   心(森川)

    夜学通ふ日々も有りしや朝の風呂・・・・・・鷹   嘴(安居)

    吾ひとり鳴虫山に泣き虫の・・・・・・・・・鷹   嘴(安居)

           

  6. 句会後記 悠閑亭徹心(宮内)

    今句会の兼題”夜長“の投句は面白い選句結果だった。多点句は無く、九句すべて一点句。長い夜を過ごすことの表現視点は”弦楽器を徒然に弾く“、”珈琲をいつもと違ってじっくりと淹れる“、”ラジオ番組に傾聴する“、”来し方行く末に思いを馳せる“、”美味い日本酒をゆっくりと時間を掛けて味わう“、”難しい本に再挑戦する“、”月を眺めて空想の羽を拡げる“等々で同人それぞれの個性が反映されたものであった。そして句の講評では意見・異見・見解が活発に語られた。        知らなかった語句とその意味来歴、より良い句にするための言い回し・語順・平仮名か漢字かカタカナか・切れ字のより良い使い方等面白くてためになる時を持てた。

    拙は句会の後、かねて予約の一茶双樹記念館での「三愚集」をテーマとした講演を聞きに行った。秋元家の秋元梧樓氏が大正末にプロデユースした一茶本で、面白いのは、漱石が“句は一茶,画は芋銭、書は漱石。一茶は愚物なり、芋銭はさらに愚物なり。漱石は最も愚物なり。三愚を一堂に会して得意なる梧樓に至っては賢か愚か、ほとんど判じかたし”と序文を書いている事だ。この書の復刻版が平成4年と平成10年に別々の出版社から限定出版され、それぞれ22万円と16万円だったらしい。いやー拙は浅学にして全く知らなかったテーマだったので、興味深い講演でした。

     10時から午後3時まで俳句浸かりの一日でした。

                       (以上)

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by tnagareyama | 2017-11-01 09:43 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2017年 10月 12日

俳句の会「交譲葉」29年9月句会報告

  1. 開催日時  29.9.23(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・小川・森川・安居の8名(投句は9名)

  4. 兼 題   兼題「葡萄」

  5. 選 句   4点句(4)、3点句(2)、2点句(6)、1点句(2)を選句した。

    (4点句)

    葡萄狩り妻の笑顔に葉漏れ日が・・・・・・悠閑亭徹心(宮内) 

    (選評)

    この句が虚構(フィクション)であると知り少し落胆したのは私だけでしょうか。冷静に考えてみれば、自分自身このような体験もなければ、ドラマやコマーシャル映像以外で他人の光景を目撃した試しもありません。

    しかしながら、現実の事柄だけで創作していると、平凡であったり皮肉めいたものに陥りがちです。むしろ嘘が混じったとしても本質をとらえていれば読者の心に響くのだと思いました。(鷹  嘴)

    雨上がり朱色一刷け初秋かな・・・・・・・武   美(小川)

    (選評)

    秋の空は一年中でもっとも美しく感じられる。ちょうど雨があがって青さを取り戻した空に太陽が顔を出したのだろう。朱色一刷けという表現が巧で情景を彷彿させる。

    また、夏から秋への移ろいゆく気配を感じ取った作者の気持ちも詠み込まれていて素直に共感できた句である。(小西小牧)

    賀茂茄子や黒く光りて手に重し・・・・・・・夢   心(森川)

    (選評)

    我々からみると、京料理の食材には驚くことが数多くあります。種類の多い茄子のうち、京茄子には目を見張る点が多々あります。

    故郷では「まる茄子」と呼んでいましたが、京茄子は中身の密度が違います。重みがあります。これを、京の板前が、良いだしで調理した料理は何とも言えません。いろいろなことを想像させる、

    非常にわかりやすい楽しみを多く含んだ描写といえます。

    青木 艸寛)

    臥す人の亡き部屋広し彼岸花・・・・・・・・鷹   嘴(安居)

    (選評)

    最近我が家の猫が1810か月で亡くなりました。いつも小さなベッドにちょこんと身体を丸くして寝ていた猫でした。そこががらんとして何もないというのがなかなか馴れません。そんな思いでいたので、この俳句を読んだときあったものがなくなった時の寂寥感をとても強く共感できました。

    そして今家の前の公園にも赤い彼岸花が咲いています。あの赤い色は淋しさを際立たせる色なのかもしれません。失ったものへの哀惜を強く感じる俳句だと思いました。(鴇 香子)

    (3点句)

    葡萄狩り童のように九十翁・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内) 

    たわわなる葡萄の房に命かぐ・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)                                

    (2点句

    秋時雨果鋭の男(ひと)も侘し気に・・・・・悠閑亭徹心(宮内) 

    名に惹かれ新種の葡萄買うことに・・・・・・小西 小牧

    子ども等の歓声去りて秋の海・・・・・・・・漆野 達磨                 

    月澄みて小さき命昇りゆく・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)

    大病院勧められたり秋海棠・・・・・・・・・武   美(小川)

    風に入り顏に触れ合うすすきの穂・・・・・・菅原 互酬

    (1点句)

    葡萄狩り甘み含んでフルムーン・・・・・・・菅原 互酬  

    柔な手で摘みし甘さデラウエア・・・・・・・鷹   嘴(安居)

    (投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

    買い足して都で振る舞う秋刀魚かな・・・・・小西 小牧

    タワービル金色に染め秋陽落つ・・・・・・・小西 小牧  

    種有りの葡萄一粒舌の上・・・・・・・・・・漆野 達磨     

    枝豆は会話の間つくる酒菜かな・・・・・・・漆野 達磨

    満月の光誘われ友の逝く・・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)                

    たわわなる葡萄の味覚豊かなり・・・・・・・青木 艸寛

    炎天下玉の汗拭く野良仕事・・・・・・・・・青木 艸寛  

    颱風が心の晴れ間奪いたり・・・・・・・・・青木 艸寛

    青々の強き茎持つ大葡萄・・・・・・・・・・武   美(小川)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

    種なしを売り物にする葡萄かな・・・・・・・夢   心(森川)

    目覚ましく日毎に伸びるオクラかな・・・・・夢   心(森川)

    今もなお紅白競う運動会・・・・・・・・・・菅原 互酬

    長月や校長の訓話ながながと・・・・・・・・鷹   嘴(安居)     

  6. 句会後記 鷹  嘴(安居)

    まずは先月いただいた句集第五号について、編集、装丁、校正等でご尽力された青木氏と漆野氏に感謝を申し上げます。家に持ち帰り下手なリにも興味のありそうな知人に配っています。さて今月も第四土曜日に学習センターの一室で定例の句会が開かれました。参加者は八名(欠席者一名)で二十七句の投句(兼題 葡萄または当季雑詠)がありました。選句の結果発表、各句の選評を終えて、建物を出ると木々はかすかに色付き、空には蜻蛉が群れ漂う姿が見られました。そういえばこの日は秋分の日でした。  

                          (以上)

                   
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by tnagareyama | 2017-10-12 11:22 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2017年 08月 30日

俳句の会「交譲葉」29年8月句会報告

 
  1. 開催日時  29.8.22(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・小川・森川・菅原・安居の9名

  4. 兼 題   兼題「朝顔」

  5. 選 句   5点句(3)、3点句(1)、2点句(4)、1点句(10)を選句した。

    (5点句)

    朝顔の蔓の行くへは風まかせ・・・・・・・・漆野 達磨

     

    (選評)

    夏空の下、元気よく育っている朝顔。添えられている棒にはお構いなしに蔓は気まぐれに宙をさまよいます。そんな蔓のありようを、『行くへは風まかせ』とおおらかに肯定して詩的に表現しています。また、『行くへ』『風まかせ』とひらがなが多いので柔らかさや揺れ動いている感じがいっそうしますし、上五と下五のサ行音の連動が句を引き締めています。

    詠み手の工夫を思います。(武  美)  

      

    兄を呼ぶ妹焦がす西日かな・・・・・・・・・漆野 達磨 

    (選評)

    6月の句会後記で森川さんが私の「さらさらと風と戯る青もみじ」を評して「意味不明のものは選べない、一読してその情景がすっと解って共感できるものを選ぶ」と書いてくださいましたが、まさに私も選句をするときはそれをモットーとしています。

    夏の日の夕方、西日を背に受け兄を呼ぶ妹の姿がオレンジ色に焼けて美しいと思いました。ほのぼのとした愛情さえも感じられました。でも8月の句なので原爆と重ね合わせて「焦がす」を想像された方もいらしたので、正に俳句は自分から離れると読み手の世界に行ってしまうのだと思いました。(鴇  香子)

    終戦忌閉ざした唇ほぐれつつ・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)


    「終戦忌」の画像検索結果

    (選評)

    我が身に起こった戦時のつらく哀しい経験を筆舌に表したくない方が多い。しかし、その方たちも戦後72年人生の終盤期を迎え、記憶にある断片を語ってもよいと思い始めた。あるいは語れるようになった。当句はその気持ちを“唇ほころびつ”という語で簡潔に表している。


    明日も平和であることを祈りします。(悠閑亭徹心)



    (3点句)

    千代女をばそねみつ作る朝顔句・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)  
                                  

    (2点句)

    越境の朝顔咲きぬ濃紫・・・・・・・・・・・夢   心(森川)

    夾竹桃見れば思ほゆ原爆忌・・・・・・・・・夢   心(森川)

    早々と暑さの予告朝の蝉・・・・・・・・・・夢   心(森川)

    あさがほや夕映え見ずにしぼむ恋・・・・・・菅原 互酬

    (1点句)

    八代目宇宙朝顔咲く花壇・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内) 

    蚊帳ありの札そのままに店仕舞い・・・・・・・小西 小牧

    朝顔の色染めにし母偲ぶ・・・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)

    床の窓に飛び込む蝉時雨・・・・・・・・・・・鴇  香子(朝倉)

    マンションのベランダに咲く夏布団・・・・・・青木 艸寛

    朝顔の揺れ招きたり新店舗・・・・・・・・・・武   美(小川)  

    曲に乗りぐんぐん伸びる大花火・・・・・・・・武   美(小川)         

    ゆかた着て一歩後ろをあるく君・・・・・・・・菅原 互酬

    洪荒(こうこう)の入道雲の立ち姿・・・・・・菅原 互酬

    樹に登り立つ少女や夏帽子・・・・・・・・・・鷹  嘴(安居)

    (投 句)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

    黄朝顔江戸期に絶えて幻に・・・・・・・・・・悠閑亭徹心 

    朝顔の色水遊び遠い日の ・・・・・・・・・・ 小西 小牧

    渋滞に世の様(さま)映し盆の入り・・・・ ・・ 小西 小牧西 

    お揃いの浴衣跳ね上げ靴が鳴る・・・・・・・・漆野 達磨

    早起きの朝顔の眼に露一滴・・・・・・・・・・青木 艸寛・

    走馬燈静かに語る過ぎしこと・・・・・・・・・青木 艸寛

    風流れハンドル軽く処暑の夜・・・・・・・・・武   美(小川)

    牽牛子(けんごし)を掌に乗せ見つめおり・・・鷹   嘴(安居)   
    核のゴミ行く先はなし蓮華沼・・・・・・・・・ 鷹   嘴(安居)

       

    1. 句会後記 鴇 香子(朝倉)

      1年以上たってやっと体調も少し落ち着いてまた「ゆづりは」に復帰しました。その間、毎月俳句の会の情報を飽きずに送ってくださった漆野さんに感謝をしています。俳句の心もなくしていましたのでどのように作ったらよいのか手探りの状態ですが、あと何年生きるかわからない命、その記録だと 思って、感じたことや歌っておきたいことを俳句にしようと思っています。

       久しぶりの会合に皆さん笑顔で出迎えてくださりそれぞれの人柄の良さを嬉しく感じました。

       これからもよろしくお願いします。 

    (以上)

         交譲葉 会員 29.8.26       


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by tnagareyama | 2017-08-30 13:42 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)
2017年 07月 26日

俳句の会「交譲葉」29年7月句会報告

  1. 開催日時  29.7.22(土)10:00~12:00

  2. 開催場所  生涯学習センター C―201会議室

  3. 参加者   宮内・小西・漆野・青木・小川・森川・菅原・安居

          の8名

  4. 兼 題   兼題「鰻(うなぎ)」

  5. 選 句   5点句(1)、3点句(5)、2点句(3)、1点句(6)を選句した。

    (5点句)

    風鈴やとはずがたりの白昼夢・・・・・・・菅原 互酬

    (選評)

     句調が格調ある事を評価した。後深草院の二条が表した「とはずがたり」は、恋多き女の14才から31才までの愛欲生活を自ら語った日記である。
     句作者は涼やかな風鈴の音を聴きながら気持ちよく昼寝し、「とはずがたり」作者の世界の夢を見たのであろうか。
     あるいは、自らの若き日のアバンチュールの夢を見たのであろうか。はたまた、現実離れした白昼夢を語りたいという気持ちを詠んだのであろうか。
    (悠閑亭徹心)

    (3点句)

    鰻重を食むと源内顔を出し・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)

    夏祭り神輿も消えゆく鄙のあり・・・・・・・・小西 小牧

    蚊帳の中母の温もり残りけり・・・・・・・・・漆野 達磨






    狭き桶くねり重なる鰻かな・・・・・・・・・・武   美(小川)

    打ち水に後翅の藍が光けり・・・・・・・・・・菅原 互酬                                

    (2点句)

    炎帝もものかわと咲く夾竹桃・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)

    石段でジャンケン遊び額紫陽花・・・・・・・・鷹   嘴(安居) 

    道尋ね送られたるや青田波・・・・・・・・・・鷹   嘴(安居)

    (1点句)

    豆腐あれば言いつつ一はうなぎめし・・・・・・小西 小牧

    サングラス悪の仕草をしてみたく・・・・・・・漆野 達磨

    夏の夜は語り尽きないクラス会・・・・・・・・青木 艸寛

    虫干しや一年ぶりのお披露目会・・・・・・・・武   美(小川) 

    蒲焼きの黒き瓦に輝けり・・・・・・・・・・・菅原 互酬

    鰻重を返す風呂敷一筆箋・・・・・・・・・・・鷹   嘴(安居)







    (投 句)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

    鰻食みその口にて詩語る君・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)

    夕凪の記憶を越えし熱帯夜・・・・・・・・・・小西 小牧       

    土用の日たれか鰻を想いやる・・・・・・・・・漆野 達磨              

    腹減ったうな重二杯大満足・・・・・・・・・・青木 艸寛

    日は高し小さき影は今の吾・・・・・・・・・・青木 艸寛

    陽に透ける太き葉脈天道虫・・・・・・・ ・・武   美(小川)

    鰻屋のうの字に頭と尻尾あり・・・・・・・・・夢   心(森川)

    巣から落ち蟻にまみれた雀の子・・・・・・・・夢   心(森川)

    願い込め七夕色紙結びけり・・・・・・・・・・夢   心(森川)
       

  6. 句会後記(菅原 互酬)

     今月の兼題は「鰻」であった。夏バテ解消の代表格といえば「うなぎ」そのウナギを土用の丑の日に食べる事になった仕掛け人と言えば平賀源内であったとのことですが、その夏の土用には丑の日が年に1日、ちなみに日本で一番暑いこの時期を乗り切るために栄養価の高いウナギを食べる習慣は「万葉集」にも詠まれているようです。

     そして、ゆずりはの会員の皆さんは、いつも顔艶が良くて健康人が多いように感じていますが、ウナギはお好きですか。人生は、時には背筋ピンも必要でしょうが、ウナギのように「のらり、くらり、ぬるり」と時を過ぎすことも、必要かもしれませんね。そして過去にあまりとらわれない生き方も健康を作る秘訣の様ですね。

     句集第5号の発行を待ち、今夜は、ビールと「うなぎ」で夏の夜長をゆっくり楽しみますか。
                                (以上)


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by tnagareyama | 2017-07-26 10:59 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)