流山稲門会

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2015年 01月 28日

俳句の会「交譲葉」27年1月句会報告

①開催日時  27.1.24(土)15:00~17:00
②開催場所  生涯学習センター A―101会議室
③参加者   宮内・小西・漆野・朝倉・青木・千葉・小川・秋元・森川・菅原の10名
④兼 題   「雑煮」・「当季自由題」
⑤選 句   3点句(4)、2点句(6)、1点句(6)を選句した。

:兼題「雑煮」:
(3点句)

春慶に柚子香り立ち初雑煮・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)
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(選評)
  元旦の朝、朱塗の春慶に白い餅と黄色い柚子の香り、初雑煮を食している情景が容易に五感でイメージでき、万人の読者に素直に臨場を感じさせる句ではないだろうか。特に「柚子香り立ち」の語句が新年の朝の鋭利で清々しい空気感を見事に表現しているように思う。(妙見 道生)

初雑煮朝日の座る席もあり・・・・・・・・・・漆野 達磨
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(選評) 
  「鳥肌の立つような感動」と人は云うが、私の長い人生の中でそうした感動を意識的に覚えたことは見当たらないのであるが、しばらく前カストラートの歌声を(古い録音であった)聴いた時、ゾックとして、これが鳥肌が立つということかと思った。
  俳句にも鳥肌の立つようなのはないものかと待ちわびる。(私の鑑賞力は知れたもので大きなことは言えないが)我らの句には、5,7,5が同意味語で並べられてあったり、表現が直接的で鑑賞者の想像力を制限し、また余りにも日常語であり過ぎて語感がつまづいてしまいそうになることがある。ことによったらこれは川柳に入れたほうが句は安心するのではないか考えたりもする。
  この「初雑煮……」は見事に俳句である。鳥肌が立つとまでは言わないが、かの芭蕉、蕪村、一茶の「俳諧」の世界に送り届けても彼らは「天」をくれるであろう。蛇足になるが(作者にゴツンされることを承知で加えることを許してもらえるならば)、「朝日」が軽く響いてならず、「座る」と「席」は同意語であり言葉数を損しているように思える。如何に?!(土龍庵主人)

:当季自由題:
(3点句)

添書きにらしさ載せ来し賀状かな・・・・・・・小西 小牧
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(選評)
  昨年末に体調を崩して年賀状を書かずにお正月を迎えてしまった私ですが、元旦に届けられた賀状には印刷だけのものや可愛い羊の絵が大きく印刷されているものとかさまざまで、やはり一人一人の性格というかその人の生き方まで彷彿とさせるものもあります。
  印刷の隅にほんの1,2行ですけれど近況を伝えてくださるものに、「ああこの人もこの一年元気だったんだなあ」と思いにふけります。作者もそうやって一枚一枚差出人のことを思い出して手に取ってみているのでしょう。日常の何気ないことが的確に俳句になっている素晴らしい句だと思います。(朝倉かほる)

神々を深く鎮めて山眠る・・・・・・・・・・妙見 道生(千葉)
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(選評)
  八百万の神の中でも山の神々は、古来より殊更信仰の対象としてその位置が高い。峻厳な山々は厳冬の一時期、生命活動を凍結し静かに眠る。
  神々もまたその山に抱かれて鎮静の時を過ごすさまを詠んだのか。峻嶮な雪に覆われた冬山と、そこに鎮座する神々という荘厳にして気宇壮大なシーンが目に浮かぶようだ。(悠閑亭徹心)

[2点句]
・餡雑煮年旧(ふ)り染み入る里の味・・・・・・・・・・・・小西 小牧
・禍事(まがごと)の無きを念じて初明り・・・・・・・・・・小西 小牧
・三日目はお節料理も疲れをり・・・・・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨 
・確かなる希望のささやき冬木の芽・・・・・・・・・・・・・妙見 道生(千葉) 
・行儀よく海山寄り添ひ雑煮椀・・・・・・・・・・・・・・・・・小川 浩美
・如何せん差出人の無い賀状・・・・・・・・・・・・・・・・・・森川 弘志 
             
[1点句]
・寒牡丹供えて華やぐ母の墓・・・・・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)
・寒牡丹緋色に燃えて寒気絶つ・・・・・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)   
・湯たんぽをネコと取り合う夜更けかな・・・・・・・・・・朝倉かほる
・便り待つ窓にしんしん雪の降る・・・・・・・・・・・・・・・朝倉かほる                             
・冴ゆる夜や迷いの道も光あり・・・・・・・・・・・・・・・・小川 浩美          
・冬晴れや空の高みに風吠える・・・・・・・・・・・・・・・森川 弘志

⑥句会後記(小西 小牧)
 a0017183_1142276.jpg  今年一回目の句会は久し振りに生徒全員が出席し幸先の良いスタートとなった。兼題の雑煮は、それぞれの思いを込めた句が並んだ。わずか十七字で、よくこれだけ多様な視点から作ることができたと思えるほどで、さすが日本人の食に根ざしたものと感心したり、納得したり、驚かされたり雑煮談義で盛り上がった。
  自由題は、当然のことながら多くの冬の季語が使われていたが、やはりその人らしい視点が見えてきて面白い。厳しい寒さに立ち向かう健気な草木に自身を重ね合わせた句、天地神明に安穏を祈る句などがあるのも、新年ならではだろう。
  句会の後、新年会があり、選評の時とは違った面白話が噴出し、楽しい一時を過ごした。
                              以上

                

by tnagareyama | 2015-01-28 11:48 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)


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