流山稲門会

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2015年 01月 05日

俳句の会「交譲葉」26年12月句会報告

①開催日時  26.12.27(土)10:00~12:00
②開催場所  生涯学習センター A―101会議室
③参加者   宮内・小西・漆野・青木・小川・秋元・森川・菅原の8名
④兼 題   「牡蠣」・「当季自由題」
⑤選 句   5点句(1)、4点句(1)、3点句(1)、2点句(2)、1点句(11)を
選句した。
:兼題「牡蠣」:
(5点句)
海底(うみぞこ)の音を宿せし牡蠣の殻・・・・・・・土 龍(秋元)
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(選評) 
 牡蠣の殻は外観が極めて複雑で、まさに岩礁のごとき様相をしています。
 海底の宇宙のありさまを句にした作者は、どのような気持ちで牡蠣の殻に接したのでしょうか。特に、最近の海洋の変わりざまは殻に表現されていると言えます。
 食べるための牡蠣として捉えた句が多かった中で、殻を意味深くとらえたこの句は、高い評価を得たのも当然と言えましょう。作句の視点が極めて高い句といえます。
                                  (青木勝代志)
:当季自由題:
(4点句)

淡き陽をのせて遊ばす八つ手かな・・・・・・・・・・・土 龍(秋元)
 
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(選評)
  冬至の日の前後は、太陽の陽射しが一番低くなる、そんな明かりはぼんやりとしたやわらかいなものである。その光を「冬の光の子」と表現し、八つ手のつやつやした青々しさの葉面の上で、それらが揺れを「遊び跳ねて」と表す感覚が素晴らしい。
 優しさのこもった句であり、自然を素直に見る目を大いに学びたい句の一つである。
                             (菅原 互酬)
(3点句)

いさかいの末に煙(けぶ)りつ落葉焚く・・・・・・・土 龍(秋元) 
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(選評)  
  今は無粋にも禁止されてしまったが、かっては掃き集めた落葉を焚くのは楽しみであり冬の風物詩であった。
  しかし、作者は腹立たしい気持ちを鎮めるために落ち葉焚きをしたという。誰とどういういさかいがあったのだろうか。 
 赤々と燃える落葉に、自身の怒りを同化させた。その後はすっきりと自分を見つめ直せたに違いない。(小西子牧)

[2点句]
・赤裸々な正体なれど冬木立・・・・・・・・・・・・・皆川 春海
・列島の不幸を禊げ除夜の鐘・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨                
[1点句]
・冬草や何故か上向くばかりなり・・・・・・・・・・・皆川 春海
・牡蠣を焼く浜屋は笑顔満ち充ちて・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)   
・牡蠣食みつ波濤に向けて掌を合わす・・・・・悠閑亭徹心(宮内)
・薄れゆく認知に戦き年暮るる・・・・・・・・・・・・悠閑亭徹心(宮内)   
・牡蠣小屋に人声(ひとごえ)戻り波新た・・・・小西 小牧  
・冬紅葉満ち足り顔の乾門・・・・・・・・・・・・・・・漆野 達磨
・ぬくもりや友の背中にかじかむ手・・・・・・・・・青木勝代志                 
・ふくらみてかほりの立つや牡蠣の鍋・・・・・・・小川 浩美         
・冬桜紅葉と姸を競いおり・・・・・・・・・・・・・・・・・森川 弘志
・牡蠣鍋に打ち溶け合うは絹とうふ・・・・・・・・・菅原 互酬
・冬枯れの氷の結晶(つぶ)も光りあう・・・・・・・菅原 互酬 

⑥句会後記(悠閑亭徹心)
a0017183_1504553.jpg  本年最後の「ゆずりは」句会の参席者は漆野、青木、秋元、小西、小川、森川、菅原、宮内の8同人。今回特記すべきは、秋元土竜の投句3句がすべて高評価を得たことであろう。兼題1.「牡蠣」の句で5点、兼題2.「冬一般」の2句が夫々4点、3点で計12点。単一句での5点句は「ゆずりは」史上何句かあったが、3句総合では最高得点であった。
 句会では二重季語の解釈と取扱い、人口に膾炙していない固有名詞・作者しか知らない事項を詠みこむ事の可否。それから派生する句作は自分史として記録するためで良いのか、いや矢張り世代を超えて、他の方達ガ理解し共感を憶えるものであるべきだ等、薀蓄が語られ、談論風発。 
  時間の流れが濃密かつ加速された感がある句会だったのではと拙は思う。

                                    (以上)
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by tnagareyama | 2015-01-05 15:03 | 俳句の会「交譲葉」 | Comments(0)


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